そもそも『ツインデミック』ってなに?
パンデミックとは違うの?
ツインデミックが起こると何が問題なの?
新型コロナだけでも大変なのに、インフルエンザまで流行りそうな秋冬シーズン!どうしたらいいの?
まだまだ暑さが続く9月ですが、この先の秋冬シーズンに向けて、心配事が出来てしまいました。
『ツインデミック』です。
毎年のように、寒い季節はインフルエンザが猛威を振るいます。
ただでさえ、新型コロナに不安な日々を送っているのに…。
秋冬シーズンには新型コロナの”波”が来るかもしれないと言われている中で、さらにインフルエンザまで流行ってしまったら、いったいどうなってしまうのでしょうか!?
今冬はツインデミックが起こるかもしれない!?
新型コロナとインフルエンザが、同時に流行する可能性がある今期の秋冬シーズン。
新型コロナにもインフルエンザにも、不安な気持ちは尽きませんが、今から感染予防のためにできること、知っておきたいことをまとめてみました。
ツインデミックとは?
『ツインデミック』とは、ツイン(twin)と、パンデミック(pandemic)を併せた造語です。
双子のパンデミックという意味になります。
ツインは、双子や対(つい)を表しています。
パンデミックとは、感染症が世界的に流行することです。
この秋冬シーズンは、新型コロナとインフルエンザという2種類の感染症が、同時に、世界的に流行する可能性がある為、ツインデミックと呼ばれています。
実は、パンデミックは10年〜40年くらいに1度のペースで発生しているそうです。
近いものでは、2009年に新型インフルエンザのパンデミックが起こりました。
世界的大流行とは、世界中にウイルスが広がっている状態を示しています。
症状の重い・軽いは、あまり関係ありません。
軽症でも大流行していればパンデミックと表現できるのです。
パンデミックやツインデミックと聞くと、つい、ものすごく危険に感じたり、重篤な症状を思い浮かべてしまうかもしれませんが、必要以上に怖がらないでくださいね。
ツインデミックのもたらす問題とは?
新型コロナが流行し始めた頃、不安視された事のひとつは、医療崩壊です。
新型コロナへの感染そのものが心配なのはもちろんですが、短期間に患者の数が急増する事も問題です。
新型コロナの感染者は隔離しなければならないので、受け入れできない病院もあります。
受診可能な医療機関があっても、もし院内感染が起きれば、病院は休止せざるを得ませんし、医療従事者が感染すれば、やはり医療を提供する事ができません。
そこへ通常より多くの患者が一斉に診療を求めてくると、医療機関・医療従事者の数が足りなくなってしまいます。
そうなると、定期的な受診が必要な人や、新型コロナではない人までが診療を受けられなくなってしまうのです。
医療に対する需要に供給が追いつかない、医療崩壊。
この秋冬シーズンに、新型コロナと共にインフルエンザが流行し、ツインデミックとなると、医療現場が混乱する可能性が高くなります。
症状がある時はどうしたらいいの?
ツインデミック時に、新型コロナやインフルエンザに罹ったかもしれない場合、どうすれば良いのでしょうか。
発熱・咳など、どちらも同じような症状が知られています。
実は、
「新型コロナとインフルエンザは症状が似ているので、医師でも即座に特定するのは難しい」
とWHOが指摘している程なのです。
新型コロナ感染の疑いがある場合は、自分で勝手に判断したりせず、都道府県が設置している「帰国者・接触者相談センター」に相談してください。
いきなり、かかりつけ医を受診してはダメですよ!
新型コロナについての対応は、これからも状況によって変化します。
必ず、落ち着いて最新情報を確認してください。
ツインデミックに備えて今できること
現在、私達は新型コロナの感染予防のため、さまざまな対策を実施しています。
- 人との間隔をあける
- マスク着用
- 手洗い
- 消毒
- 換気
…などです。
日常生活だけでなく、働き方もテレワークや時差通勤など、引き続き工夫を求められています。
このような『新しい生活様式』と呼ばれる新型コロナの感染対策は、インフルエンザに対しても有効な対策です。
そして、インフルエンザにはワクチンが存在します。
もしツインデミックが起こった場合に医療現場の混乱を避ける為、今年は特にインフルエンザの予防接種が推奨されています。
福岡市では、生後6カ月から18歳および65歳以上の高齢者を対象に、1000円でインフルエンザ予防接種を行えるよう補助する方針を固めました。
この福岡市独自の助成はユニークでして、新型コロナ感染者との接触を通知するスマホアプリ「COCOA(ココア)」をインストールしていることが条件になっています。
さらに東京都は、高齢者に対してインフルエンザ予防接種の無償化する方針を発表しました。
通常、インフルエンザの予防接種は、地域や勤め先などで助成があったとしても、千円台〜数千円は自己負担するのが主流だと思います。
年齢以外は無条件で無料というのはインパクトがありますね。
このような動きは他の都道府県にも広がるかもしれません。
特に感染者の多い都市や、医療機関に限りがある地域においては、ぜひ実施して頂きたいものです。
まとめ
いかがでしたか?
まとめますと、
ツインデミックが起こると、医療機関が混乱する可能性が高まる。
新型コロナの感染が疑われる場合は、最新情報を確認して適切な機関へ相談する。
新型コロナの感染対策はインフルエンザにも有効である。