非接触で測れる体温計、もはや常識でしょ!?
temonだと、いつも持ち歩いているスマホで検温できるって本当?
非接触式の体温計の方が衛生的だから、従来型はもう要らないのでは?
毎日の検温が習慣となり、体温計の出番が増えましたね。
私が子供の頃は、体温計といえば脇の下に挟むタイプの水銀計で、計測には数分かかりました。
ピピッ!と音でお知らせしてくれるような機能も、当然ありません。
- デジタル化
- 予測式
- 耳や額での計測
- 測定温度の記録
- 非接触
…体温計は、進化を続けています。
体温計の新常識・非接触!!
商業施設などでは、入り口で検温を求められるようになりました。
職場や学校でも、日々の検温が習慣づけられています。
自宅で測っておいて自己申告するところ、出入口で検温するところ、色々ですね。
毎日の検温。
必要なのは理解していますが、面倒くさいですよね…。
少しでも検温にかかる手間暇を少なくしたいものです。
モバイル機器用非接触式スマート温度計temon
ちょっと難しい商品名ですが、どんな特長があるかというと…
- スマホの充電コネクタに差す
- 測定距離:2cm以内
- 測定時間:3秒以内
- 小型
- 電池不要
- アプリで測定記録を管理できる
temonは、スマホの充電ケーブルを差す穴の部分に差し込んで使う、斬新な商品です。
検温データをアプリに転送できる体温計などもありますが、こちらはスマホに装着しているので、転送の手間なし!
USBメモリより小さいくらいの大きさで、とてもコンパクトです。
技術の発展と共に小型化していく電化製品は多数ありますが、体温計は、元々それほど大きな物ではありませんよね。
ここまで小さくなると、うっかり失くしてしまいそうですが、スマホの付属品のような感覚なので持ち運びは楽々です。
そして、iPhoneも使用できません。
相手を測りたいならガンタイプ!TOAMITのアイメディータ
非接触式電子温度計アイメディータ。
自分自身に向けるよりは、計測したい対象に向けて使用するのに適した形状です。
商業施設の入り口などでスタッフが使用してくるのは、このようなガンタイプが多いかと思います。
- 測定距離:1~3cm
- 測定時間:3秒以内
- 単三電池2本(別売り)
- 測定値保存数32回
検温データを長く残したい場合は、別途記録が必要ですね。
手に握る部分もあるので、サイズは長いところでは16cm程度。
ガンタイプは握りやすいので、大勢の人を連続で測定する場合などは特に便利です。
より正確なデータが必要なら実測式を!テルモ電子体温計C205
日本製の体温計を作る為に創立されたテルモ社のラインナップから、水洗い・アルコール消毒可能な機種を紹介します。
馴染みのある形状の電子体温計です。
個人専用であっても、家族間のみの共用であっても、清潔さには気を使いたいですよね。
新型コロナ感染対策により、家庭でも消毒する機会が増えていると思います。
- 脇用
- 予測式:約30秒
- 実測式:10分以上
- 水洗い・アルコール消毒可
- 電池交換不可
短時間で検温したい時は予測式、より正確な体温が知りたい場合は実測式、と使い分けることができます。
例えば、医師の指示により体温を記録する場合などは、やはり実測式の測定ができる体温計が望ましいでしょう。
実測式で体温を測るには、脇の下なら10分程度かかります。
体温計がずれたり、汗をかいたり、体の温度が変化しないように、動かず静かにしていなければなりません。
なお、”婦人用”として販売されている0.01の単位まで計測できる体温計があります。
このタイプは舌下での実測式が一般的です。
やはり最も正確なのは実測式という事でしょう。
体温計と温度計は違うの?
ここまでご紹介した商品、『温度計』と『体温計』の2種類あった事にお気づきでしょうか?
体温計とは、『医療機器』のひとつです。
医療機器というと、病院で使われている大掛かりな検査機器などを思い浮かべてしまいそうですが、医療機器には様々な種類があります。
家庭にある体温計をはじめ、絆創膏や包帯など、
「それって機器?」
と感じてしまうような物も医療機器に含まれています。
ハサミやピンセットなどは、同じ形状だったとしても、医療に使用するものは医療機器です。
文房具・工作等に使用するものは医療機器ではありません。
医療機器を流通させるには、厚生労働省による認証・登録が必要なので、手間も時間もコストもかかります。
新型コロナ感染対策で非接触式の体温計の需要が高まっている今、『体温計』ではなく『温度計』として市場にあるのは、そんな大人の事情も見え隠れします。
しかし、医療機器ではないから検温できない、という事ではありません。
温度計は、温度を測る計器です。
検温といっても、風邪の時に熱を測るのか、婦人用の基礎体温表をつけたいのか、感染対策として発熱を確認するのかでは、熱を測る目的が違いますよね。
- 時間がかかっても、より正確な体温を測りたい?
- 検温する対象は大人? 子供? 赤ちゃん?
- 10分じっと待てる? 30秒なら待てる? 3秒で済ませたい?
- 自分専用? 家族で共用? 職場や学校に持っていく?
- 不特定多数の人を検温する?
大切なのは、目的にあった計測器を選ぶ事です。
まとめ
いかがでしたか?
まとめますと、
ガンタイプは自分より相手の検温をするのに便利。
より正確な体温を測りたい場合は、実測式の体温計が向いている。
非接触式は衛生的で便利でも、自分の使用目的に合った製品を選ぶ事が重要。
非接触式の温度計は、もちろん体温以外にも使えます。
熱々の揚げ油、触るには熱すぎる60℃くらいの低温調理法、赤ちゃんのミルクやお風呂…。
早いところ、体温測定ではなく、キッチンで活躍するような日常になって欲しいです。