新型コロナにはアルコール消毒が有効って言われてるけど、アルコール除菌剤なんてどこにも売ってない!
アルコールではかぶれるからノンアルコールの除菌グッズ使いたいけど意味ないんだよね?
でも最近、ノンアルコールの除菌剤によく使われてる成分に対して経済産業省が検証試験に入ったらしいよ。
今ではどこに行ってもアルコール除菌グッズは売り切れで医療関係者にでさえ、なかなか手に入らない状況のようですが、そのアルコール以外でも効果を出せるような成分は無いのかと、どこの機関も一生懸命探してくれているようです。
そんななか、経済産業省がある3種類の成分について新型コロナへの効果が期待できるかもしれないと検証試験に入っているそうですが、その内の1つにノンアルコール除菌剤に使われている成分が含まれているそうです。
なので、今回はその成分の1つに絞って掘り下げていきたいと思います。
新型コロナに効果があるのは高濃度のアルコール?
すでに高濃度のアルコールが新型コロナに有効ではないかという意識が根付いているようで、最近では国から特別な許可が出たこともあって酒造メーカーが高濃度アルコールのお酒を販売しています。
巷ではアルコールと名の付く商品は軒並み売り切れになり、残っていてもかなりの高額で取引されたりしているので、アルコールの信頼性はかなり高いものになってます。
厚生労働省の見解
コロナウイルスは熱(70度以上で一定時間)及びアルコール(70%以上、市販の手指消毒用アルコールはこれにあたります)に弱いことがわかっています。製造、流通、調理、販売、配膳等の各段階で、食品取扱者の体調管理やこまめな手洗い、手指消毒用アルコール等による手指の消毒、咳エチケットなど、通常の食中毒予防のために行っている一般的な衛生管理が実施されていれば心配する必要はありません。
出典:厚生労働省
こうして厚生労働省のHPにも70%以上のアルコールが有効(既存のコロナウイルス)との記載があるので、こういった除菌グッズから真っ先に売り切れていくのは必然だと思います。
各除菌グッズのアルコール濃度
ここで、主な除菌グッズのアルコール濃度を調べてみたいと思います。
会社名・商品名 | アルコール濃度 |
健栄製薬・手ピカジェル | 76.9~81.4vol% |
健栄製薬・手ピカジェルプラス | 76.9~81.4vol% |
LION・キレイキレイ薬用ハンドジェル | 不明(低アルコールとの事) |
花王・ビオレu 手指の消毒液 | 55.5w/v% |
東亜産業・アルコールハンドジェル | 56~58% |
その他いろんなメーカーから除菌グッズが出ていると思いますが、濃度はまちまちで大手のメーカーでも高濃度のアルコールを使用したものはなかなか無いです。
アルコールは高濃度でなくても効果があるとも・・・
前述したアルコール濃度ですが、中には厚生労働省が推奨するアルコール濃度70%以上を満たしていない除菌グッズもあります。
今までの傾向から考えるとアルコール濃度70%を満たさないものは効果が無いと思われていましたし、報道でもそういった事が言われていました。
そこに噛みついたのがフマキラーです。
フマキラーはキッチン用エタノールを販売してましたが、それはアルコール濃度が50~60%程度のせいか、報道で効果が無いと言われてしまい、試験内容と結果をHP上で公開し反論しました。
私自身もフマキラーに問い合わせをしたんですが、気になる方はフマキラーのアルコール除菌に関する記事をご覧ください。
ノンアルコール除菌グッズは新型コロナに効果ない?
高濃度のアルコールでなくとも効果が期待できるのであれば、もっというとノンアルコールでも効果を期待したいと思うのが自然ですよね。
ノンアルコール除菌グッズもたくさんありますが、もしそちらに効果が期待出来たらアルコール争奪戦が少しは沈下するような気がします。
では、そもそもノンアルコール除菌とは何の成分で除菌するんでしょうか。
主に塩化ベンザルコニウムが有効成分
ノンアルコール除菌グッズは肌が敏感でアルコールに反応してしまう人の為にあると思いますが、そちらの有効成分は塩化ベンザルコニウムというものが使われている事が多いです。
前述したノンアルコール除菌グッズにもよく使われていて、単語としては私たちにあまり馴染みのない成分ですが、実際には手術にも使われるような一般的な成分のようです。
塩化ベンザルコニウムはウイルスには効果が無い?
調べられる限り調べてみましたが、塩化ベンザルコニウムのウイルスに対する効果というのは無いとまではいかなくても、効果が薄いという表現は至る所でされてましたね。
例えば、花王のビオレuのお問い合わせページには、
「ビオレu 手指の消毒液」や「ビオレガード 薬用消毒スプレー」は、新型コロナウイルスに効果がありますか?
「ビオレu 手指の消毒液」および「ビオレガード 薬用消毒スプレー」は、手指・皮膚の洗浄・消毒の効能・効果をもつ指定医薬部外品です。
有効成分はベンザルコニウム塩化物(0.05w/v%)です。製品には、添加物としてエタノール(アルコール)を55.5%配合しています。なお、新型コロナウイルスへの効果は確認できておりません。厚生労働省のホームページでも、「感染を予防するために注意することはありますか。心配な場合には、どのような対応をすればよいですか?」の項に、「石けんによる手洗いや、手指消毒用アルコールによる消毒などを行う」と記載されています。
出典:花王
と、発表してますから、今のところはどこも新型コロナウイルスには効果が期待できないという認識でしょう。
経済産業省が検証試験に入った!
しかし、4月15日に経済産業省が、
新型コロナウイルスの感染拡大に対応し、家庭や職場においてアルコール以外の消毒方法の選択肢を増やすため、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、経済産業省の要請に応じ、文献調査等を行ってきました。
本日、これまでの調査結果を踏まえて有識者による検討委員会を開催し、新型コロナウイルスに有効な可能性がある消毒方法として、以下が選定されました。
- 「界面活性剤(台所用洗剤等)」
- 「次亜塩素酸水(電気分解法で生成したもの)」
- 「第4級アンモニウム塩」
今後、これらの消毒方法について、NITEにおいて有効性の評価を実施します。検討委員会の意見を聞きながら、補正予算の審議の状況を踏まえて、文献調査、有識者へのヒアリング、ウイルスを用いた実証試験等を行います。
出典:経済産業省
との事です。
第4級アンモニウムは塩化ベンザルコニウムの事
実は、この中の「第4級アンモニウム塩」というのが、ノンアルコール除菌グッズの主な有効成分としてご紹介した『塩化ベンザルコニウム』の総称なんです。
国内外の論文から効果に期待できる可能性があると判断
私のような一般人が調べた程度では分からないような部分まで頭のいい人達が調べて有効性が確認できるかもしれないと評価試験を行うわけですからいい結果が出る事を期待したいです。
そうしたら、アルコールにこだわらなくても新型コロナウイルスの感染防止になるわけですから非常に助かります。
まとめ
いかがでしたか?
まとめますと、
以上です。
いい結果が出る事を祈ってます。