新ウイルス肺炎の問題で空間除菌のクレベリンが大注目だけど、結局効果あるの?
ウイルスや菌を99.9%除去するって謳ってるけど、はっきりインフルエンザとかに効果あるとは言ってないよね?
以前に消費者庁から措置命令を受けてるみたいだから、誇大広告なんじゃない?安くないしちょっと不安。
空間除菌ができると話題のクレベリンですが、今や品薄状態になるくらい売れていますね!
新ウイルス肺炎の影響が、クレベリンの需要にマッチしたようで、みんなが買うから私も買うみたいな状況が続いています。
しかし、このクレベリン、本当に効果があるんでしょうか?
2014年には消費者庁から効果に対して措置命令を受けるというちょっと悪いイメージの側面も持っています。
方や、クレベリンのメーカー大幸薬品の情報を見る限り、効果がありそうなアナウンスをしています。
そういった複雑な状況から、不安をぬぐえない消費者の方も多いと思います。
なので、今回は消費者庁の措置命令の内容を知った上でクレベリンは効果があるのか?
一消費者として私なりの見解をお伝えしたいと思います。
クレベリンは効果なしとは言えない!条件付きで!
結論から言いますと、クレベリンは効果あると思います。
ウイルスや菌は目には見えないので絶対とは言えませんが、クレベリンのメーカーである大幸薬品のホームページを見る限り、様々なウイルスや菌、カビなども試験の対象とし、その効果を謳っているので効果なしとは言えないです。
ラッパのマークの正露丸を製造してる大手メーカーなので研究資金や技術力も持っているでしょうから、大々的にそんな偽りをアナウンスするとは思えないからです。
ただし、その試験の環境をしっかりと見てみると、「クレベリンの効果はこうゆう限定的なケースかぁ」と、首をかしげたくなる部分もありますね。
後述しますが、こういった限定的なケースを効果なしと判断して、措置命令を出しているのが消費者庁です。
クレベリンのメーカー大幸薬品の試験結果での効果はなし?あり?
以下はクレベリンの商品ページに掲載されているものですが、クレベリンに限らずこういった【ただし書き】は存在するので商品のメリットばかり気にせず、しっかり見ておきましょう。
※ 大幸薬品調べ
6畳相当(25㎥)の閉鎖空間でクレベリン置き型製品により、浮遊・付着ウイルスの一種、浮遊・付着菌の一種を180分間で99.9%除去できる事を確認。
※ 全てのウイルス・菌を除去できるものではありません。※ ご利用環境により、成分の広がりは異なります。出典:大幸薬品
上記のような条件では効果があると確認できたという事です。
大幸薬品のホームページにはクレベリンの主成分の二酸化塩素に関する情報も開示していますので確認しておくといいと思います。
そして、クレベリンのラインナップは置き型から身に付けるスティックタイプのものまでありますが、【ただし書き】を読まずに単純に消費者目線から考えると、
「置き型は家用で、スティックタイプは外出用、これでウイルスや菌から予防できるから効果がある!」
私はそう思ってしまいました。
しかし、【ただし書き】を見ると、ちゃんと試験結果に、
【6畳相当(25㎥)の閉鎖空間】
と書いてあります。
なので、置き型は閉め切った狭めの一部屋、
スティック型に関しては同等かもっと狭そうですね。
ましてや外出用ではありません。
【ただし書き】があるにも関わらず、メリットばかりに目がいき、誤解を生むわけです。
これだと、「効果なし!」という噂が立ちはじめてもおかしくないです。
クレベリンは以前に消費者庁から措置命令を受けている
クレベリンは最近名前をよく聞くようになりましたが、実はもっと前から販売されていて、業務用も存在します。
2018年にリニューアルして現在のパッケージになりましたが、リニューアルする前の2014年に消費者庁から措置命令を受けているようです。
消費者庁の措置命令
室内に置くだけで、室内の空間において、放出される二酸化塩素がウイルス及び菌を除去し、カビの生育を抑制するとともに、消臭するかのように示す表示」に対して、それを裏付ける合理的根拠が示されなかったことが原因となった。
大幸薬品の回答
大幸薬品はこれに対し、ウェブサイトで使用されている該当表現について「*ご利用環境により成分の広がりは異なります。」という注意文言を入れる等の修正対応を実施。同社は、二酸化塩素分子には空間中のウイルスや菌を除去、カビの生育を抑制、消臭する働きがある事を確認しているため、今後も実製品による一般居住空間等での検証を繰り返し、その結果を元にしてわかりやすく誤解のない広告表記を行うとのプレスリリースを行った。
当時のホームページ上や商品の表記については分かりまんが、当時はただし書きが無かったのかもしれませんね。
もしそうだったとしたら、広い空間や外でも効果があると誤解を招く恐れがあります。
現に消費者庁からは、人の出入りや空気の流れがある生活空間で使うには、充分な裏付けとは言えないとしています。
現在ではしっかりと【ただし書き】がある事によって、商品内容を隅々まで確認すれば、どういった環境下で効果があるのかを認識できますが、消費者庁はそれだけでは効果の裏付けができてないと判断し続けているという平行線をたどっている状況ですね。
ずっと平行線という事は、法律的に特に罰則はないようですね。
クレベリンは新型コロナウィルスに対して効果なし?
クレベリンが新ウイルスに効果があるのかは、別の記事で紹介してますが、クレベリンのメーカーである大幸薬品に直接聞いたところ、
「検査してないので分かりません」
という回答でした。
まだ新しい未知のウイルスなので当然ですよね。
それでもはっきりと「分かりません」と回答を貰えたのはよかったです。
しかし、大幸薬品が2014年にクレベリンの主成分である二酸化塩素の研究結果を発表した内容の中に、
「二酸化塩素ガス溶存液が、コロナウイルスを 99.9%不活化することが確認できました」
と、発表していたので、今回の新ウイルスに関しても効果なしとは言えませんね。
むしろ、効果がある事を願ってます。
まとめ
いかがでしたか?
クレベリンに対しての消費者庁の措置命令と大幸薬品の研究結果から考えられる私的結論は、
クレベリンのメーカーである大幸薬品は、様々な研究を行い、有効な結果を開示しているので信用できそう。
そして、2014年の消費者庁の措置命令は【ただし書き】が不充分だったことによりどんな環境下でも効果があると誤解を招くという事であろうと推測。
現在は表示がしっかりされているため、その部分をしっかりと読み、適切な使用方法であれば効果が見込める。なので効果なしとは言えない。