早く気付いてあげて!犬の膀胱結石の症状はどれだけあるの?

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犬の病気の中でも尿のトラブルで動物病院に来院し、膀胱結石が見つかる子は比較的多く、膀胱結石を取り除く手術をすることも珍しくはありません。

わたし
うちの子なんて3回も手術してるから犬の病気の中では結構ポピュラーだと思います。

結石ができても無症状で気づきにくい場合がありますが、症状は尿に現れることが多いです。

膀胱結石になるとどんな症状があるのか、また疑いがあるときはどんな行動をするのかを把握し、日頃からの行動を気にかけておくことが大切です。

そこで今回は、愛犬の膀胱結石に早く気付いてあげるための症状と行動をお伝えしたいと思います。

膀胱結石の症状や行動に早めに気付いてあげることで、愛犬の体の負担と飼い主であるあなたの経済負担が和らぎます。

犬の膀胱結石の症状

尿石症は主に体質が関係していることが多いですが、日々の食生活や運動、トイレに行く回数や飲水量なども影響します。

尿路に結晶ができると、その刺激で尿路が傷つけられ炎症や出血を起こし、できた結晶が集まることによって結石となります。

結石ができた場所によって名前が付けられるので膀胱でできた場合は、膀胱結石と呼ばれます。

膀胱結石ができた時の症状は、無症状でほとんど気づかない場合もあり、動物病院に健康診断などでX線検査や超音波検査をした時に結石が見つかる場合があります。

症状がある場合は、主に結石が膀胱の粘膜を傷つけて痛めたり、結石が尿路に詰まったりした時です。

トイレの回数が多くなり、尿が出にくくなることがあり、尿に血が混じり、排尿痛などの症状がでることがあります。

また結石が巨大化してしまい腹痛などがひどくなってくると、元気や食欲なくなり何回も吐いてしまう症状がでます。

一番怖いのが膀胱にできた結石が流れて尿道に詰まってしまい、尿が出なくなってしまうことです。

尿道閉塞を起こすと、尿として体外に出すはずの老廃物が血液中に増加してしまい、尿毒症になってしまいます。

尿毒症になってしまった場合、既に腎臓の働きが正常の10分の1程度しか機能しなくなっている状態で、全身に毒素が回っていると考えられるので、命に関わります。

他にも膀胱破裂、腎機能障害などの危険な病気も膀胱結石が原因で起こることがあります。

膀胱結石の疑いがあるときの行動

当然のことながら、犬はしゃべる事ができないので、普段の行動を注意深く見守ってあげる事が重要になってきます。

膀胱結石の疑いのある場合は以下のような行動が見受けられるので参考にしてみてください。

何度もくり返しトイレに行く、トイレを度々失敗する

何度もくり返しトイレに行く場合、膀胱結石や膀胱炎の疑いがあります。

頻繁にトイレに行くのに尿が少量しか出ないのは、頻尿という症状です。

できてしまった結石が大きくなったり数が増えてしまうと、膀胱の容積が減ってしまうため、頻尿になってしまうのです。

成犬の1日の排尿回数は、だいたい3~5回です。

排尿回数は個体差があるので、通常1日に何回排尿するのかを把握しておくことが大切です。

また、できてしまった結石が大きいと強い尿意があるので、トイレまで間に合わず色んな所で尿を漏らしてしまい、失敗することがあります。

トイレを度々失敗して粗相をしてしまうのは、膀胱結石以外にも考えられる病気があるので、注意が必要です。

排尿姿勢をとるが、尿が出にくい

結石が膀胱にできるとその結石の異物感を、残尿感として感じてしまいます。

残尿感があると尿を出したい気がするのに、実際は膀胱に尿が残っていないので、排尿姿勢をとっている時間が長くなりトイレから出てこないことがあります。

飼い主はこのような状態を見た時、尿が出ていないと思い込んでしまう場合がありますが、実際では膀胱に尿が溜まっていないことが多いです。

確認するためには、少しでも尿が出ているかどうかチェックしてあげてください。

また排尿後の残尿感の不快さから、陰部を非常に気にする仕草をすることもあります。

犬は痛みや痒み、臭いがある場所をしつこく舐める習性があるので、こういう仕草も膀胱結石などの病気を疑わなければなりません。

尿に血が混じる、キラキラしたものが混じる

犬が尿のトラブルで1番分かりやすく目で見えるのが、尿に血が混じることです。

膀胱結石や細菌感染が原因で、膀胱の粘膜に炎症が起きると血尿が出ます。

通常、膀胱炎や結石による出血の場合、急に全身状態が悪くなることはありませんが、なるべく早い段階で動物病院に行って検査をしてもらいましょう。

また、尿にキラキラしたものが混じることもあります。

それは尿の中に浮遊しているストルバイトという結晶が光って見えるからです。

ストルバイトは結石の1つで、これが集まって大きくなると結石になります。

犬の場合ストルバイト結晶は膀胱炎などの感染に伴うことが多く、感染しはがれ落ちた組織が核となって結石の原因となったり、尿中の細菌により尿のpHが上昇することによりストルバイト結石が形成されるため、膀胱炎などの感染症の治療は重要になります。

こういったキラキラした結晶はペットシーツ上でもよく見えるので、見逃さず注意しましょう。

排尿時に鳴く、背中を丸めたり触られるのを嫌がる

膀胱結石があると激しい痛みを伴い、背中を丸めじっとしていることがあります。

その時に抱っこでお腹などを持たれるとすごく嫌がったり、触られるだけで嫌がる場合もあるので、無理に触らない方がいいかもしれません。

また尿を出す際に痛みがあり、トイレの度に痛みを訴えてキャンと鳴くこともあります。

排尿時に痛みを伴ってしまうことでトイレに行くのが嫌になり、排尿を我慢しまうことがあります。

そうなると膀胱炎などを悪化させてしまうので悪循環になります。

尿が出ない、元気なく食欲が落ちる、嘔吐する

尿が出なくなる原因で最も多いのは結石です。

元気がなくなり食欲が落ちて何回も吐いてしまう時は、その結石が詰まってしまって尿がでない場合にみられることが多いです。

腎臓の働きの低下により食欲不振に陥り吐いてしまうので、急性腎不全になってしまうことがあります。

急性腎不全は急激に状態が進行し、数日で命を落とすこともあるので注意しなければなりません。

尿は1日出ない状態が続くと危険な状態になります。

このような疑いがある場合はすぐに動物病院に行きましょう。

まとめ

膀胱結石を疑いがある時の症状や行動はたくさんあり、どれも日常的にきちんと犬を見ているといつもと違うのがすぐに分かります。

どの病気でも同じですが早期発見をして初期治療ができるように、毎日の尿の確認はしてあげましょう。

犬は痛みをとても我慢をする生き物ですが、病気は人間と一緒で辛くてしんどいものです。

おかしいなと思ったら、動物病院に連れて行くことが大切です。