犬が膀胱結石に!おやつは食べさせていいの?

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犬にとって食べることはとても嬉しくて幸せなことです。

色んな食べ物がある中で、特におやつを食べている時は犬にとって大好きな時間だと思います。

しかし膀胱結石になってしまった場合、結石ができないようにするため食べる物を気をつけなければなりません。

基本的な食事の場合は結石が溶けるようなフードや、結石を作らないための予防するフードを与える必要がありますが、おやつの場合はどうでしょうか?

食べさせてもいいのでしょうか?また与える時はどんなおやつがいいのしょうか?

基本的にはおやつは与えないほうが良い


膀胱結石ができやすく治療や予防のために療法食を食べている子はたくさんいますが、療法食を食べていても市販のおやつを与えてしまうと、療法食を与えている意味がほとんどなくなってしまいます。

おやつを与えることで食事のバランスを崩してしまうこともあります。

基本的には療法食とお水だけを与えるのが結石を作らないようにするために1番いいのですが、今までおやつをあげていたのに急にあげなくなるのは、犬にとっても飼い主にとっても辛いものがあります。

おやつを与えるには結石が再発しにくいものを選ぶ必要があるので、その時は必ず獣医師と相談してから与えてあげましょう。

また結石は空腹になる時間がないと、結石ができやすいと言われているので、1日2回の食事以外は与えないのが理想です。

吐くほどの空腹になるのなら、たまにおやつ代わりとしてフードを数粒だけ与える方法なども良いと思います。愛犬と飼い主にとって1番合っているやり方をしてあげてください。

おやつを与える場合は

おやつを与えたい場合はどんなものが良いのかをまとめてみました。

下部尿路疾患のためのトリーツ

膀胱結石ができて療法食を食べている子は、ペットフードメーカーのロイヤルカナン「ユリナリーS/Oトリーツ」という病院で発売されているおやつがおすすめです。

このおやつは獣医師も推奨しており、マグネシウムなどのミネラル成分を調節したトリーツで、療法食と同じ様に下部尿路疾患の子ために作られています。花の形をしていて嗜好性も高いので、好んで食べる子も多いです。

また他のペットフードメーカーでも療法食用のおやつを発売しているので、動物病院で聞いてみるのも良いと思います。

ただしついついおやつを与えすぎてしまうとカロリーがオーバーしてしまい、肥満になるとまた結石ができやすくなってしまいます。

おやつを与える分はフードの量を減らしたり、栄養バランスが崩れないようにおやつは全体のカロリーの2割までにするなどの工夫もしてあげましょう。

クランベリー

ストルバイト結石の場合は、尿のpHがアルカリ性に傾くと結晶化が進んでしまいストルバイトができやすくなります。

クランベリーに含まれるキナ酸は細菌の増殖を抑制し、アルカリ性の尿を酸性にする手助けをするので、膀胱炎やストルバイト結石の予防効果が期待できます。

しかしシュウ酸カルシウム結石の場合は尿の酸性化が原因で作られるので、クランベリーは与えないようにしましょう。

また人間用に加工された食品は、砂糖や塩、添加物が含まれているので、与えるのは危険です。

クランベリーエキスの入ったビスケットなどの犬用おやつが良いですね。

手作りおやつ

膀胱結石ができてしまった場合、動物病院で発売されているおやつ以外はなかなかオススメしにくいのが現状です。

そんな時にはおやつを手作りするのも1つだと思います。

手作りなんて難しそうと思いがちですが、療法食を使うと簡単に作ることができます。膀胱尿石の療法食はドライフードの他に缶詰(ウェットフード)もあるので、ぜひそれを使って作ってみて下さい。
まず療法食の缶詰を薄く伸ばし、クッキーやせんべいのような形にします。

それをクッキングシートにのせてオーブンに入れ、約180℃で30分間またはカリカリになるまで焼くと完成です。

缶詰はもともと匂いが強いのでいい香りがしますし、カリカリに焼いているので歯ごたえもよく美味しそうに食べてくれます。

できたおやつは冷蔵庫で5~7日保管もできますし、療法食から作っているので、安心して食べることができます。ただ加熱すると栄養特性が変化するので、与える量は1日の食事摂取量の10%以下にするようにしてください。

美味しくて食べすぎると肥満の原因になってしまいます。難しそうに思えた手作りのおやつもクッキー型などを使って作ると楽しいですし、おやつは愛犬も喜びますし、楽しく簡単に膀胱結石の治療や予防ができると思います。

与えてはいけないおやつ

膀胱結石がある子やできやすい子の場合は与えてはいけないおやつがあります。

これらの食べ物を含むおやつなどは、避けるようにしましょう。

マグネシウムを多く含むおやつ

煮干し、海苔、ごま、わかめ、きなこ、豆腐、納豆、ほうれん草など。

マグネシウムは大豆製品や魚介海藻類に多いです。

リンを多く含むおやつ

煮干し、しらす、レバー、チーズ、ハム、ささみなど。

リンは肉類に多く含まれている場合が多いです。ジャーキーにも注意しましょう。

煮干しはペット用としてもよく売られていて、カルシウムが多いので骨を丈夫にし血液をサラサラにする効果がある食材です。

しかし無塩の煮干しであっても長期間食べさせると、非常に高い確率で結石ができる可能性があります。

犬のドッグフードは総合栄養食になっていて、カルシウムも含め栄養バランスがきちんとできています。

そのためカルシウムを強化させたいために多く食べさせる必要はなく、食べすぎることによって尿石ができてしまうので与えないようにしましょう。

また療法食以外の物を与えている場合は、療法食だけを与えている子よりも悪化や再発してしまうリスクが上がってしまいますので、定期的な尿検査を必ず行って経過を見るようにして下さい。

またどんなものをおやつとして与えているのかを持参して、獣医師に見てもらうのもいいと思います。

まとめ

自分の愛犬がおいしそうにおやつを食べているのを見るのは、飼い主まで幸せな気分になりますよね。

膀胱結石は再発しやすい厄介な病気ですので、おやつの種類に気をつけて再発しないように与えてあげてくださいね。